京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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235: ◆3em28n6/NM[saga]
2017/04/08(土) 19:16:15.50 ID:z+8iKsTi0
――――

〜宿〜

京太郎「ったく、帰りは死ぬかと思ったぞ……」

食ってからまた智美の運転で、吐く寸前だった。さすがにマホが行きで吐いたことや、
もう暗くなっていることを考慮して智美も大人しめだったが。

京太郎「次は、あの人の誘いは絶対に断ろう……」

宿の畳に寝っ転がる。当然マホとは別々の部屋なので、一人っきりでくつろげる。

京太郎(一人っきり、か……)

一人でいることも嫌いではない。だが京太郎は、他人と一緒にいる方が好きだった。

京太郎(うん、俺は人の輪の中で生きてく方が性に合ってる……。けど、こうして一人になると……楽だな)

この部屋には今、自分しかいない。誰にも見られてないし、誰に気を使う必要もない。
もしこの状態がずっと続くなら、それはどうしようもなく楽で、そして――寂しいだろう。

京太郎(あの人は……東横さんは、ずっとそんな感じだったのかな)

練習中にポツリと漏らしていた。麻雀部に入らなければ、私はずっと一人だったかもしれない――と。

京太郎(他人とのコミニュケーションは……面倒なこともある。東横さんの体質があればなおさらだろうな)

目を閉じる。昨夜はあまり寝ていないが、睡魔がやってくる気配は無い。

京太郎「……」

瞑目したまま考える。明日どうするか。ゆみにどうやって勝つか。桃子にどうやって勝つか。

京太郎(……よし、メモを使うか……)

どれくらい目を閉じていたか。考えがまとまり、起きて部屋を出る。


京太郎「おーい、マホちゃん。筆箱を貸して欲しいんだけど……」


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