京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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197: ◆3em28n6/NM[sage saga]
2017/04/08(土) 18:14:04.86 ID:z+8iKsTi0
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佳織「桃子さん!居たんですか」

桃子「……最初から居たっす」

京太郎(え、嘘だろ……?なんで俺、気付かなかったんだ)

その影の薄い少女は、無表情で京太郎の方をちらっと見た。

桃子「宮永さんの言ってた、『京ちゃん』さんっすね。須賀君でいいっすか?」

京太郎「え?あっ、ああ……東横さん。よろしく」

まるで呆けたような受け答えしかできない。慣れているのか、桃子はさほど気にすることもなく、マホとも同じようなやりとりをしていた。

京太郎(……まさかここまで影が薄いとは……)

和の言っていた意味をようやく悟る。

京太郎(まるで、そこに居ないみたいに……あれだけのモノをおもちなのに、俺が全く気付けないなんて)ジー

桃子「……私の服に、なんか付いてるっすか?」

京太郎「おっ……いや、悪い。見てただけだ」フイッ

少し目を閉じて、もう一度桃子を見る――今度は普通に見えた。

京太郎(くっ……これでも、人とコミュニケーション取るのだけは自信あったんだがなぁ)

ゆみ「やはり、見えていなかったか」

桃子「驚かせてしまったっすね」

京太郎「いえ、こっちこそすいません……気付けなくって」

智美「まあ、仕方ないと思うぞー?モモが隠れてたのが悪いんだし」ワハハ

マホ「凄いです!マホ、全然気付きませんでした!手品ですか?」

睦月「手品か……うむ。良い得て妙だな」

桃子「そんな良いモンじゃないっすよー?」

ゆみ「……ま、とにかくだ。仲良くしてやってくれ、須賀」

京太郎「はい、こちらこそ」

ゆみ「――さて、それでは早速打つか。お手並み拝見だな」


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