京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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172: ◆3em28n6/NM[saga]
2017/01/26(木) 15:25:37.96 ID:YrfCuXWK0
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マホ「先輩!勝ちました!」

京太郎「凄いな、本当にあの卓でトップ取るなんて」ナデナデ

マホ「えへへー」

京太郎「驚いたぞ、河底で和了るとは……」

マホ「はい!マホも驚きました」

京太郎「え?確信が有ったんじゃないのか」

マホ「先輩の嶺上狙いと同じで、確信なんてありませんでした。
最後の局は、先輩の真似でしたから」

京太郎「あー、やっぱそうだったのか。
てことは、本当に運が良かっただけなんだな、嶺上牌の四萬も、河底牌の九筒も」

マホ「はい。先輩と違ったのは、たまたま上手くいったって事だけです。でも……」

京太郎「……ああ、分かってる。だからこそ、俺にも勝ちの可能性が有るってことだろ?
大丈夫だ。諦めずに、何度だって挑んでやるさ」

マホ「はい!」

ポン、と軽く頭を叩いて手を降ろす。同時に、京太郎の顔もマホと同じ高さまで降りていた。

京太郎「……な、一つ良いか?」

マホ「?はい」

低い声に、マホもボリュームを落とす。

京太郎「あの見せ牌、あれもわざとだよな?俺の真似なんだから」

マホ「……はい」

京太郎「なら……もう二度と、俺の真似はしないでくれ」

マホ「え……」

京太郎「外側から見て、ようやく分かった。
チョンボを戦略として利用するってのが、どれだけ歪んでるか」

マホ「……」

京太郎「とにかく勝ちたい、その思いだけで打って……大切なものを見失ってたのかもしれない。
今思えば、チョンボ癖に悩んでるマホちゃんの前で戦略的にチョンボするなんて、俺はどうかしてたよ」

だから、と京太郎は小指を立てる。

京太郎「約束だ。俺ももう、あんな打ち方はしない。
だからマホちゃんも、あの時の俺の事は真似しないでくれ」

マホ「……はい。わかりました」

指切り、げんまん。



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