京太郎「俺たちの……」マホ「可能性……?」
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154: ◆3em28n6/NM[saga]
2017/01/26(木) 15:14:38.25 ID:YrfCuXWK0
――――

ゆっくり廊下を歩きながら、二人で話を続ける。

マホ「マホ、分かったんです」

京太郎「? 何が?」

マホ「昨日……天江さんに言われた事です。真似だけしてても、身が追い付いてないって。
もし、天江さんの弱点を知らないまま真似してたら、上手く打てなかったと思います」

京太郎「あー、確かに」

マホ「それに、マホはマホ自身の『真似』がどういう物なのかも、良く考えたら分からない事だらけです」

京太郎「……そうだな。自分の事は、知っておかなきゃな」

――自分が、何を求めているのかも。

京太郎(勝利、対等な勝負、コミュニケーション、楽しむこと……。俺は麻雀に、何を求めてるんだろうな)

今はまだ、分からない。――なら、探していこう。
ブレながらでも、麻雀を打ち続けていれば――見えてくる物も有るはずだ。

マホ「……ところで、さっきの対局について聞いてもいいですか?」

京太郎「何?」

マホ「あの槓材、どうして最後までとっておいたんですか?」

京太郎「……どうしてその疑問に至った?」

マホ「一番は、先輩が最後に引いた嶺上牌です」

そう、京太郎は最後ツモ切りせずに手出しの安牌を切ったが――
後ろから見ていたマホは、京太郎が最後に引いた牌を知っている。

マホ「七索、でした。ポンする前の先輩にとっては、有効牌の……」



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