122: ◆3em28n6/NM[saga]
2017/01/08(日) 22:30:57.02 ID:ZkcsownO0
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京太郎(今、昨日と同じ感覚だ……)
麻雀を、打っている。
京太郎「リーチ」チャラ
衣「……」チャッ
京太郎(そう、昨日のオーラス……あの時、分かったんだ。自分が無くしていた物が)
蘇る、純の言葉。
『あいつらに追い付きたいんだろ?』
京太郎(違う……)
タン……トン……
京太郎(そうじゃない。俺は……勝ちたいんだ)パシッ
――それだけだった。
京太郎(強くなりたい、追い付きたい、そんなのは全部飾りだ。ただ、勝ちたい……!)
ストッ……タッ……
京太郎(俺は、勝ちたかったんだ!咲や優希、和たちに最初に負けた時……一番に思ったはずなんだ。
追い付きたいとか、並び立ちたいとかじゃなく、こいつらに勝ちたいって!)
――いつから、忘れてしまっていたのか。
昨日、衣に絶望させられた時?マホとの対局で差し込みをした時?ポーカーフェイスを覚えた時?
あるいは、もっと前――清澄で京太郎が負ける事が、当たり前になっていた時。
京太郎(だけどもう逃げない。全力で取りにいく!今、この瞬間の勝利を!)
久しく失っていた、勝利への渇望。それだけを胸に、京太郎は戦う。
透華「……」ストッ
京太郎「ロン!リーチ平和ドラドラ、裏……二枚!18300!」
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