5: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/12/15(木) 08:20:31.43 ID:KNqYHUYXo
「そこのお皿に、盛り付けをしておいてくれるかしら。
冷蔵庫に、お徳用のチーズが残り四ピース入ってるから、それを二つ。
あと、プチトマトとサニーレタスを。もちろんバターをパンに塗って」
「うん。わかった」
頷いた私は、ほむらちゃんの後ろを横になって通り過ぎて、壁と隣り合った冷蔵庫を目指す。
ほむらちゃんも、私が通り過ぎる瞬間、すっ、とお腹を引いてキッチンにくっつくことでスペースを空ける。
冷蔵庫から私がチーズとプチトマトとサニーレタスのパックとパターとついでに苺ジャムを取り出して戻るときに、またもう一度お腹が引っ込む。
用意してあった二枚のお皿の上に、バターと苺のジャムを塗ったトーストとそれ以外をそれぞれ均等になるように乗せる。
その頃には目玉焼きとウインナーが完成していて、ほむらちゃんはそれらをフライパンからお皿の上に移す。
私が二皿をダイニングのテーブルに運んでいるあいだに、ほむらちゃんは冷蔵庫から牛乳パックを取り出して、コップに注ぐ。
それからテーブルに持ってくる。
「いただきます」
「いただきます」
何もかもがおいしかった。
おいしい、と口にする。目玉焼きのほどよい塩加減を褒める。
ほむらちゃんは、
「ありがとう」
と微笑む。
私は、こんな時間がずっと続けばいいのに、と思う。
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