ほむら「Enemy=Me」
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15: ◆2DegdJBwqI[saga]
2016/12/16(金) 11:31:00.16 ID:ZBdgAUZjo

 ベッドの端で足をぶらぶらと前に投げだして、素材の生地と生地をちくちく頑張って縫い合わせている私の後ろで、
ほむらちゃんは赤ん坊がおんぶされるような恰好で私を抱きしめている。

 私の肩甲骨の辺りで交差した彼女の腕は、それぞれその先で適当な安住の地を得ていて、
どちらの指先もじっと動かぬながら、手遊びに興じたいとうずうずして見える。

 退屈の症状。
 構わずに作業を続ける私の背中にかかる体重が、少しだけ圧力を増す。
 構え、と言外に告げている。
 それでも要請を無視していると、ほむらちゃんの指がもぞもぞと動き出した。

 私が今着用しているカットソーは、全体が黒と白のボーダー柄で、
ほむらちゃんは、その黒の線をゆっくりゆっくり一本また一本となぞってゆく。



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