【蒼の彼方のフォーリズム】【オリキャラss】 蒼の彼方に光が見えた
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130: ◆oUKRClYegEez
2017/06/03(土) 16:09:13.12 ID:t8my5Gke0
詩緒「お疲れ」

洸輝「……おう」

 詩緒の隣でおろおろしながら俺の様子をうかがう悠佳から自分のハンドタオルを受け取り、首にかけた。

 汗を拭く気力が出てこない。

 地上に降りて緊張から解放され、途端に実感が出てきた。

 ああ負けた、と。

 数歩ふらふらと歩いて、よろめき、そのまま砂浜にばたんと突っ伏した。

 汗ばんだ顔やスーツに砂がつき、やや不快に感じる。でも、この喪失感以上の不快感ではなかった。

 ごろん、と仰向けになると、詩緒が俺を見下げてぴしっと言い放った。

詩緒「先生の話聞いたりする方が先でしょうが」

洸輝「……そういうものなのか?」

詩緒「試合の後は、試合の片づけをしたら先生の所へ行って話を聞く。……そういえば、運動部初めてなんだっけ?」

洸輝「ああ」

詩緒「片づけはやっといてあげるから、先生のとこ行きなさい。颯汰はもう行ってる」

洸輝「悪いな」

詩緒「ええ、感謝しなさい? それと、悠佳にも感謝しときなさい。流石にタオルもらって一言もないのは人としてどーなの」

洸輝「……そうだな。そうする」


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