【蒼の彼方のフォーリズム】【オリキャラss】 蒼の彼方に光が見えた
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11: ◆oUKRClYegEez
2016/12/04(日) 10:34:44.15 ID:e2P2He/20
 ――春。

 そこそこに高い倍率を潜り抜け、俺は学力考査でここ、私立高藤学園高等部、閑東校に入学を果たした。

 全国に併設校が存在し、閑東校だけでも生徒数は6000人を超える超マンモス校だ。

 特徴としては、生徒会の力がとてつもなく強いこと、生徒数の多さから多種多様な部活があること、敷地が端から端まで歩いて15分かかるほど広いことなどがある。

 昔から「やればできる子」と言われていたし、受験勉強もそこそこで合格できた。

 意外だったのは、中学が同じだった友人が二人もいることだ。

 一人は「あ、洸輝高藤行くのか? あーじゃあ俺もそこにしよ」と適当に。

 もう一人は「前に高藤にいたっていう生徒会長に興味があって……。そ、それだけだからね!?」だそうだ。

 二人とも男だ。

 まあ俺は高校は部活一筋で過ごしていくつもりだったし、男子だろうと女子だろうとあまり気にしていない。

 今日は入学式だが、俺は県外寮生ということもあり、昨日からこの学校で過ごしている。

 もちろん入っているのは男子寮だが、FC部に入っている男子生徒は以外にも少ないようだった。

 女子と試合を共にする、という点で男子は入りそうな気もしたが……話を聞いたところによると、部長と副部長の姉妹が恐ろしいらしく、男子部員が少ないんだそうだ。

 僅かにいた男子部員の先輩にも話を聞こうとしたのだが、幽霊部員のようなもので、FCに熱心に取り組んでいる人はいなかった。

 俺の高藤に来てからの第一印象は、「こんなものか」だった。正直、がっかりした。

 まあ……女子の先輩には話を聞けなかったし、そっちに期待しようとは思うが。


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