勇者「救いたければ手を汚せ」 
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84:名無しNIPPER[saga]
2016/11/27(日) 00:10:04.00 ID:FHyQmHZuO

遺体と分かる遺体は、数える程しかない。

大半は無惨に引き千切られたか、噛み千切られたかしている。

頭部のない遺体であろうと、何かを訴え、悲痛苦痛の叫びを発しているように見えた。

全てを救うことなど不可能であり、甚大な犠牲は出るものと覚悟していた。

それでも尚、もう少し早く到着していればと、そう考えずにはいられない。

だが、今は彼等の死を悼む時ではない。

今すべきことは、死を悼むことではなく、目の前にある命を救うこと。



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