67:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 00:50:31.25 ID:tRPk/B7zO
少女には知る由もない。
灰色の毛むくじゃらがオークであることも、握られていた風船が、引き千切られた頭部であることも。
この家族、花屋一家は、完全に出遅れた。
一家全員の準備が済んだ頃には、街の様相はがらりと変貌していたのだ。
魔女の前に魔導師が現れたと同時、北部にある村から都に至るまで、灰色の獣、オークが埋め尽くした。
オーク。
破壊することしか出来ず、破壊する物しか作れず、それだけを無上の喜びとする生物。
元はエルフともドワーフとも、日光を浴びず堕落した種族とも言われている。
埃被ったような灰色の体毛、背が歪み小柄な個体が多いが、鈍重ではない。
鉤爪は容易く人体を引き裂き、裂けた口から覗く牙は、骨を粉砕する。
言語は用いるが、話が通じるような相手ではない。勿論、人間が敵うような相手でもない。
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