318:名無しNIPPER[saga]
2017/01/17(火) 20:44:50.53 ID:XFbmtst+O
精霊「…………」
東王「出来ることなら会って伝えたい」
東王「娘が死んだのは君の所為ではない。私も妻も娘も、君を恨む気持ちは一片たりともないと」
東王「娘は君と出逢ったことを後悔していなかった。心から、君のことを愛していたと……」
精霊「勇者も彼女を愛しているわ。貴方達夫婦のことも大切に思っているはずよ」
精霊「あなたのことも王妃のことも、他人とは思えぬ程に慕っていたもの……」
東王「……初めて会った時は七歳だった。今でも鮮明に思い出せる」
東王「今では妻も娘も、勿論私も、彼を他人だとは思っていない」
東王「私達だけではない。城内の兵士から給仕に至るまで彼の成長を見てきたのだ……」
東王「当初は彼を怖れる者もいたが今は違う。誰もが彼に守られ、彼に救われた」
東王「彼の心を知る者は、これが映し出す光景を他人事として見ていないはずだ」
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