215:名無しNIPPER[saga]
2016/12/20(火) 00:40:25.45 ID:vYhwAq/BO
(このままじゃ全滅も時間の問題だ。化け物に構っている暇はない)
(大体、こんな奴等が何人死のうが彼女さえ無事ならそれでいいんだ)
(悪いけどボク達は先に行かせてもらう。少しは時間を稼いでくれよ)
道化師は呆然とする彼女を起ち上がらせ、梯子に向かって全力で走り出した。
「ちょ、ちょっと、あの人達は」
「見捨てる」
どうするのか、と聞かれる前に言い切る。
道化師にとって娼館主の身の安全が第一であり、彼女を生かす為ならば幾ら犠牲が出ようと構わないのだ。
少しばかり行動を共にしたからといって、仲間意識が芽生え情が移るなどあるはずもなかった。
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