勇者「救いたければ手を汚せ」 
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187:名無しNIPPER[saga]
2016/12/16(金) 01:56:41.20 ID:NG5ps7hHO

『あなたの患者になれて良かったわ』

『きっとこれからは、先生のような女性がどんどん増えていくのでしょうね』

『私、あなたを見ているだけで元気が出てくるのよ。何だか憧れていた女性を見ているようで…』

『女は弱くて従順だなんて時代はもうじき終わる。旦那に尽くすだけなんてつまらないじゃない?』

『先生のような強い女性が羨ましいわ……』

頭をがつんと殴られたような、頬を張られたような感覚だった。

あの時、彼女の言葉がなければどうなっていただろう。

ひょっとすると、医師を辞めていたかもしれない。

本来であれば医師である自分が患者を救うはずなのに、患者である彼女に救われた。

だからこそ、彼女が近々退院すると聞いた時は快方を喜ぶ反面、寂しさを感じたものだ。

もうじき孫に会えると大喜びしていた姿も記憶に新しい。



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