159: ◆4RMqv2eks3Tg[saga]
2016/12/11(日) 00:25:08.55 ID:qKo0UXK4O
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「邪魔だ」
大柄な男は眼前の獣(オーク)に臆することなく特攻し、壊れた鉄柵を突き刺した。
あまりの剣幕に気圧されたのか、オークの反応が僅かに遅れ、鉄柵の尖端が頭蓋を貫く。
男は刺した勢いそのままに押し倒すと、オークが手にしていた斧を奪い取り再び駆け出した。
貫かれた頭蓋の裂け目からは脳と血液の入り混ったどろりとした赤黒い液体が噴き出ている。
魔神族は魔核を破壊しないかぎり死ぬことはないが、脳を破壊したとなれば起き上がるまでにかなりの時間を要するだろう。
現に、オークは四肢をばたばたと激しく痙攣させるばかりで起き上がる気配はない。
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