108:名無しNIPPER[saga]
2016/11/28(月) 00:29:08.49 ID:AvNE7CqXO
「(あれが、先生の魂を束縛するものの正体か……)」
焼け落ちた肉が不気味に蠢き、焼け爛れた肉体に戻ろうとしている。
ぶよぶよと浮き上がった黒い肉塊は、穢れと呼ぶに相応しいものであった。
憎悪や嫉妬、未練を練り合わせたような、何とも言えぬ粘着性と醜さがある。
それがのろのろと這いずり、足下から体に纏わり付くと、肉と皮膚に変貌した。
剥き出しの胸骨の奥に見える『淡い輝き』を逃がさぬように。
魔女は確信した。
あの輝きこそが師本来の魂であり、肉体を構成する黒い何かが、師を束縛しているだと。
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