【ラブライブ!】スクールアイドルを始めるらしい
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123: ◆XxLp/boApQ[saga ]
2016/12/19(月) 01:27:04.32 ID:8MC08CMn0
深羽「スクールアイドル、興味ありませんか? いかがですか?」
晴香だけに頑張らせるわけにもいかない。私もぼちぼちと勧誘をはじめる。
できるだけの元気と愛想を振りまいて、にっこりと笑って。
新入生1「スクールアイドル……?」
すると存外あっさりと立ち止まってくれる子が。
流石スクールアイドル。大流行の看板は伊達ではない。ここがチャンスと私はまだそわそわしている芽衣に声をかけ、立ち止まった新入生の御一行に接近。
深羽「どうですか? 新設のスクールアイドル部その2――名前は未定ですけど」
芽衣「興味あります?」
新入生2「いいじゃん、スクールアイドル。中学の友達もやるって言ってたし――」
新入生1「う、うん。興味はあったけど」
新入生3「でも、あれよね?」
深羽「……?」
『あれ』。一人が口にした途端、三人の様子が変わる。
その表情に私は見覚えがあった。
新入生1「あ、あの……やっぱりいいです」
新入生3「ごめんなさい」
深羽「え? あ、うん」
引き止めるのは無駄。なんとなく察し、私は他の部活のところへ歩いていく彼女達を見送った。
深羽「……なんだろう」
何か、私が知らないことがあるのだろうか。
分からないけど……なにしろあの反応だ。勧誘がすんなりうまくいくとは思えない。
なにかしら改めて作戦を練ったほうが。頷く。私は隣の芽衣へと振り向き――
深羽「芽衣、一旦話を――」
芽衣「やっぱり見てられない! 晴香、大丈夫っ?」ダッ
話しかける間もなく芽衣が走り去った。
芽衣「ほら、ビラは私たちに任せて晴香は笑顔笑顔」
晴香「うぅ……ごめんね、芽衣ちゃん……飛島さん……私、もうダメみたい……」ガクッ
芽衣「あ、晴香!? 晴香ー!」
あ、動かしたから負けた。――って言ってる場合じゃない。
深羽「一旦下がろう。今は不利」
芽衣「そ、そんな……くっ!」
……芽衣、キャラ違う。私も戦闘モノみたいな台詞を言っといてなんだけど。
まともに勧誘できていない内に一度撤退。勧誘している校舎から校門の道の左端へ。
知識も経験もない新参者の未熟さを、私は身に沁みて理解するのだった。
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