【ラブライブ!】スクールアイドルを始めるらしい
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122: ◆XxLp/boApQ[saga ]
2016/12/19(月) 00:54:54.15 ID:8MC08CMn0
入学式、そしてホームルーム。
それを終えて校舎から出てくる一年生を勧誘する、というのが学校側から定められている大まかなルールらしい。
なので時間まで作戦の確認や雑談しながら教室で待機をし――
戦いのときはやってきた。
校舎から出てくる新入生。
校門前はそれまでのざわつきを塗りつぶすかのようなにぎやかさに包まれ、一変する。
勿論私たちもその中にいた。
深羽「……」
芽衣「……」
活気の中、自分たちの武器を手に機会を待つ。
私たちの視線の先には仕留めるべき的に、ジッと身動き一つせず慎重に周囲に視線を巡らせる大将。
喧騒の中動き出さない戦い。それはさながら達人同士の対峙のようだった。
先に動き出した方が負ける。
ちっとも意味が分からなかった言葉が今は痛いほど理解できる。だって――
晴香「……」ガタガタガタ
動いたら卒倒しそうだから。
他の部活に混ざってほぼ中心位置。中々いいポジションを取れたけど勧誘は順調とは言えなかった。
まぁ……あれだよね。フリフリの可愛い服を着た美少女が、マッチ売りの少女よろしく寒さに震えたみたいにガタガタしながらビラを差し出したまま硬直していたら、誰だって近寄りたくはなくなる。新手のパフォーマーと勘違いしておひねり置こうとする人がいるくらい勧誘という言葉からはかけ離れているのだから。
芽衣「やっぱり無理だったかな」ソワソワ
深羽「もう少し様子を見よう? やってくれるって言ってくれたんだし、私たちはビラ配って」
武器――もといビラを抱え、心配そうな顔をしている芽衣。
新入生の中で緊張と恥ずかしさですごいことになってる晴香は確かに心配だけど、引き受けてくれた彼女を駄目そうだからとすぐ回収することはあんまりしたくない。彼女は彼女なりに頑張っているのだから私たちも頑張るだけだ。
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