【ラブライブ!】スクールアイドルを始めるらしい
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101: ◆XxLp/boApQ[sage saga]
2016/12/05(月) 07:59:54.98 ID:mq8mLVzgO
赤髪の女の子「お待たせしました。とんこつラーメンの方は――」
早速よさげなシーンがとんこつラーメンの匂いに掻き消されたし。
元気のいい声に、テーブル横へやってきた店員さんの方を振り向く。
すると、ラーメンの器をテーブルに置き微笑む店員さんと目が合った。綺麗な人だ。
スラッとした長身に整った顔立ちは可愛いと言うよりは綺麗で、凛とした印象を受ける。
女性なのにラーメン屋店主みたいな頭のタオルだとか、シャツにショートパンツだとか男っぽい格好がよく似合っている。
晴香「あ、はい。私で――」
芽衣「バイトさんですか?」
手をおずおずと挙げる晴香。その横から割り込むように芽衣が声をかけた。
……ん? 世間話? 芽衣って店員さんとそんなことするタイプなのかな。
赤髪の女の子「――え? あ、はい。バイトですけど……ラーメン、どうぞ」
芽衣「ふんふん、学校は彩星で?」
赤髪の女の子「はい。あ、ラーメン伸びちゃうので、ちょっと取りに……」
きょとんと不思議な顔をしながら答えるバイトの女の子。
彼女は何を訊かれているのかさっぱりな様子だったけど……私は大体分かってしまった。
深羽「……スカウト?」ジトー
芽衣「そうだけど。どうしたの?」
深羽「別に」
綺麗どころなら誰でもいいってことなのか……それともあの子に私と同じく何かを感じたのか。
……なんかジェラシー。
赤髪の女の子「残りの辛味噌と味噌。ご注文は以上ですか?」
芽衣「うん。深羽」ススッ
深羽「ありがと」
目の前に置かれたラーメンを食べるべく、箸へ手を伸ばす。ケースから取り出した割り箸を割り、いただきますと小声で挨拶。
私は見学者。芽衣が誰をスカウトしようと止める権利はないし、手伝う義理もない。ここは傍観させていただこう。
食べていいのかみんなの様子を窺っていた晴香にも箸を渡す。
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