66:名無しNIPPER
2016/12/09(金) 19:38:35.23 ID:G2Nxxmny0
「…そんな存在に、私たちだけで立ち向かえるんでしょうか」
ありすは今になって不安が込み上げてきたようだった。
「…大丈夫だって!アタシは最強のゲーマーアイドル、三好紗南!絶対ノーミスクリアしてみせるよ!」
「フフッ、頼もしいね
ありすの心配はわかるさ、けれどこれはボクらにしか理解(ワカ)らない、記憶(シ)らない事だ。
たとえ孤立無援であったとしても、ボクらは戦い続ける…ボクらがやられた時、それは人類の敗北だからね」
飛鳥はまるで他人事のように言った。
「……あなたは、怖くないんですか。自分がやられること」
「そうは言ってない、怖いさ、ボクも…だからこそキミ達に話をした」
飛鳥は勿体付けるようにエクステを弄り、今までになく真面目な顔をして言った。
「ボクと一緒にバグスターと戦ってほしい。ヤツらを根絶させるその瞬間まで、ね」
「……」
「……でも、アタシのガシャットプロデューサーさんにとられちゃったし」
「えっ?」
「…プロデューサーさんも、覚えてるんです。バグスターの事を」
「えっ!?」
飛鳥は2連続で驚いてから、ぶるる、と顔を振ってまた真面目な顔に戻った。
「いや、すまない…少し想定外だった。まさかあのプロデューサーが適合者とはね…」
「…話すべき、でしょうか」
「でも心配性のPさんの事だから、絶対みんなの取り上げるよ?」
「いつかは話す必要があるだろう…でも今は、黙っておくべきだろうね。
紗南のガシャットに関しては…そうだね、ボクが後で取り返してあげよう。フフッ、ワクワクするね」
「…まさか、プロデューサーさんの机を漁る気ですか」
「さあて…?どうだろうね?」
飛鳥はクスクスと笑い、席を立った。
「それじゃあボクはこの辺で失礼するよ…あとありす、キミのガシャットも後で見せてくれるかい?」
「なっ…」
「バレてないとでも思ったのかい?フフッ…この場に付いて来る時点である程度予想は付くものだよ。じゃあね」
飛鳥は手をひらひらを振って、カフェを後にしていった。
「…やっぱり、あの人は信用できません」
「えー」
To be continued... See you next Game.
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