48:名無しNIPPER
2016/11/20(日) 23:26:04.15 ID:qJIGiTwi0
「え、ちょちょ、ちょっと、どうしたのさー」
「…杏さんは、あの事件の事は」
「覚えてない…皆と一緒だよ」
ありすと紗南は歩きながらこそこそと話し合う。
「なんであたし達にあんな怪物たちを?」
「分かりません…分かったら苦労しません。というか、全部私の想像です。正しいという根拠はまるで無いですよ」
「うーん、わかんない!
…Pさんには?」
「言ったら、どうなると思いますか」
ありすはガシャットをからからと振って聞き返した。
「そっか…あたしと同じように没収されるだけ…だよね」
「…実は、文香さんが――」
「――えっ!?そんな、大丈夫だったの?」
「声が大きいです!
だから、私はこの事はプロデューサーさんには言いません…また文香さんが危険な目にあったとき、私がこれを使って守ります」
「大丈夫なの…?私も手伝いたいけど、ガシャット没収されちゃったからなあ…」
「一人でできます。子ども扱いしないでください」
「でもやっぱり一人だとさ…」
歩きながら話し合う紗南とありす、その二人と、一人の少女がすれ違った。
キリキリ…キリキリキリ…
長いエクステを付けたその少女は、片手でガシャットをクルクルと回しながら、不意に立ち止まり離れ行く二人を見据えた。
「…フフ、これはまさに運命(デスティニー)と言うべき巡り合わせ、かな?」
少女はパシッ、と回していたガシャットを掴んだ。
そのグリップ端にはボタンがあり、側面には「Devil's Cry」と刻印されていた。
To be continued... See you next Game.
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