21:名無しNIPPER
2016/11/15(火) 20:10:27.83 ID:ZTyGLDnn0
「…未央、未央!」
「ん…あれ…?」
「未央ちゃん…!」
「うわっ、しまむー…しぶりん…?」
「未央が倒れたって聞いて、飛んできたんだよ」
「良かったです…未央ちゃん〜…」
「ああ、よしよし…ごめんねしまむー、心配かけちゃって」
「何かあったの…?ただ倒れたって聞いて来ちゃったんだけど」
「えっと…あれ?なんだったっけ…なんか、怖い目にあったような…」
「ええっ、未央ちゃん…誰かに襲われたとか!?」
「あ、いや、そういうんじゃなくて…むしろ誰かに、助けてもらったよう、な?」
「…なんだかはっきりしないね」
「ぅうん…なんだろうこれ、よく思い出せない…」
「でも、未央ちゃんが無事で良かったです〜」グスグス
――――……
「…不思議なことに、未央や周囲にいた人たちは、あの惨劇をまるで覚えていないか、知らない様子だった」
ニュージェネの担当プロデューサーからの未央の容態報告メールを閉じて、プロデューサーは複雑な表情を見せた。
「そんな、あんなに非常識で大きな騒ぎだったのに…」
「でも、あたしたちは覚えてるよ?」
「そう、俺たちだけ…覚えてる。何がどうなってんだ、一体」
あの事件の後、まるで悪い魔法にでもかかったかのように、あたし達の日常は一変してしまった。
でもこれは、ほんの始まりに過ぎなかった。あたし達は、既に逃れることのできない流れに飲み込まれてしまっていたんだ。
To be continued... See you next Game.
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