提督「…さぁ出撃してこい!」 曙「黙れクソ提督」
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676: ◆VENk5mkP7Y[sagesaga]
2018/01/05(金) 02:21:57.10 ID:YYdFGxTY0
五月雨「…」

曙「泣いてもいいから。辛っかたら私達を頼ればいいから。…もう1人で抱え込まないで…」

あぁ。
もし。
もしもだ。

彼女なら。

提督の嘘に初めて気づいたのが私ではなく彼女なら。

曙ちゃんなら。

こんな結末を防げたのではないだろうか。

五月雨「曙ちゃん…。きっとあなたなら…」

曙「…?なによそれ?」

説明はしない。
ポケットの中から取り出した箱。
小さな押しボタン付きの箱。
明石さんが作り上げた、銀色の箱。

それを曙ちゃんの手に握らせ、曙ちゃんの細い指をボタンにあてがう。

曙「ちょ、五月雨、なにこれ?ボタン?」

五月雨「曙ちゃんなら。…きっと」

ボタンを握る曙ちゃんの手を私の手で包み込むように握り、そして、曙ちゃんの指を私の指が軽く押す。

カチリという小さな音。

明石さんはこのボタンを、リセットボタンと呼んでいた。



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