志希「それじゃあ、アタシがギフテッドじゃなくなった話でもしよっか」
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114:名無しNIPPER[saga]
2017/03/10(金) 19:41:15.32 ID:prvI6nFf0

「……プロデューサー」とアタシは言った。

たぶん、アタシ達はもう取り返しのつかなくなる、その一歩手前まで来てしまっていたんだと思う。寄り集まった紐みたいに、こじれて、ほどけなくなくなって。そんなひどい有様だったんだろうね。

どんな言葉で取り繕えばいいんだろうって、頭では考えていたの。

けどさ、アタシ達が仲直りするためには、たくさんの言葉なんてものは、必要なかったんだよ。


「今まで、ごめんね」気づけばアタシは、彼の前で初めて涙を流していたんだ。


泣いても泣いても、それは止まらなくて。彼は何かを察したかのように、そんなアタシの右手を握ってさ、「俺も、悪かった」って言ったんだ。

たったそれだけのことだったのにさ。その瞬間に、アタシたちは、お互いの言いたいことが十分に理解できたんだよ。不思議なことにね。




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