42:名無しNIPPER[saga]
2016/09/29(木) 02:29:40.96 ID:qIRy1bWb0
不機嫌そうな露伴の下へ、
図書館の館長がやってきた。
館長「おやおや露伴先生、これはどうも」
露伴「ン?なんだ館長さんか」
館長「本日はどのような本をお求めで?」
露伴「・・・恐怖」
館長「恐怖・・・と、いいますと・・・」
館長「ホラーコーナーなら突き当たりを右、怪談話なら・・・」
露伴「いや、そうじゃあない。」
館長「?」
露伴「人間の感情にはさまざまな種類がある。」
露伴「「恐怖」という感情もその一つだ。」
露伴「ただ「恐怖」というだけでも何種類も思い浮かぶ」
露伴「例えばそうだな・・・威圧により感じる心の弱さを引き出す物から」
露伴「対抗する術が思い浮かばず、じわじわと死を待つ物、」
露伴「普通とは違う、異質な物を見た時に感じる物・・・と、まあこんなものか」
露伴「そんな恐怖をまとめた様ないわば・・・『恐怖の専門書』が欲しいんだ。」
館長「なるほど・・・少し難しいですな・・・」
露伴「無いなら今日はもう帰らせてもらうよ。」
館長「・・・ハッ!」
館長「そうだッ!あの本があった!」
露伴「なんだ?思い当りがあるのか?」
館長「ええ、少々お待ちを!」
そう引き止めると館長は裏の事務室に回り、一冊の本とノートを持ってきた
間田「なんだ、例の「エニグマの本」じゃないか」
露伴「エニグマ・・・ああ、あのめちゃくちゃで読めない本か、それは前見せてもらったよ。」
館長「ええそうです。ですが、こちらをご覧ください。」
館長が渡しだしたのは、さっきのノートだ。
玉美「なんだこれ?ただのノートじゃねーか」
館長「・・・あれは先週のことでした・・・」
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