【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン
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70:名無しNIPPER[saga]
2016/09/20(火) 22:55:52.36 ID:vBdGE3T40
カーン カーン カーン



アンドレイ「そいつはお気の毒様だな!ワハハハッ!」

コブラ「あの教会が廃れてるのも納得だ。あそこはサービスが悪すぎる」

レディ「でも良いじゃないコブラ。鐘も鳴らしたんだし、あとは使命を果たすだけじゃない」


アンドレイ「? もう二つとも鳴らしたのか?」


コブラ「二つ?」


アンドレイ「おう二つだ。……さては上の鐘を鳴らしただけで終わりと思ってたんだな?」


コブラ「ちょ、ちょっと待ってくれ!二つだってぇ!?」

アンドレイ「ああ二つだ。不死教会の鐘と『病み村』の鐘。この二つを鳴らさなきゃならねえ」

コブラ「お、おいおい聞いたかよレディ…使命どころじゃないぜ…」

レディ「まぁ…そういう事もあるわよコブラ」

コブラ「ハァ……そういう事ねぇ…」

レディ「そうそう。そういう事よ」フフ…



アンドレイ「病み村は祭祀場より下にある。詳しい場所は知らんが、とにかく下に行けばなんとか着くだろう」

コブラ「簡単に言ってくれるなぁ」

レディ「その祭祀場にはどうやって行けば良いの?」

アンドレイ「なんだ祭祀場も知らねえのか?祭祀場ってのは、この地に訪れる不死が最初に降りる場所だ。篝火もあるのもあってか、あそこを根城にする不死も多いぜ」

レディ「篝火もある……そう、あそこね」

レディ「ほら、最初の鐘がある所を教えてくれた人が居た…」


コブラ「分かってるよ。デカイ烏が巣を作ってた遺跡だろ。ちょうどあの教会の中から行けるはずだ」


レディ「いつの間にそんなルートを見つけていたの?」

コブラ「見つけちゃいないさ。ただあの場所からここまで来るのに掛かった時間、曲がり角の数と向き、更には場所の高低差から推測して、ショートカットでも出来るんじゃないかと思ったのさ」

コブラ「もっとも、近道をするためにはエレベーターみたいな物が必要だが、その点も問題は無さそうだ」

レディ「その根拠はなんなのかしら?」


コブラ「カラクリだよ。この街と言っていいのかは分からんが、ここはどうも文明技術に差があり過ぎて、整合性が無いんだ」

コブラ「壺や樽などの生活用品は最低限の組み方、もしくはそれすら満たさないテキトーなものばかりだが、それに比べてカラクリの作りはとんでもなく精巧だ。鐘の仕掛けは壊れていたが、もし動くのだとしたら俺たちの時代でも立派に通用していただろう。もちろん、アンティークとしてはだがね」フフン



アンドレイ(仕掛けが壊れてる?あの鐘は鳴らんのか?)

アンドレイ(いや、そんなわけねえな。しっかり鳴ってたしよ)



コブラ「コイツは俺の想像だが、ここのカラクリを含めたインフラを作った奴らが、あの鐘とガーゴイルを作ったんじゃないかねぇ」

レディ「それは想像力がたくまし過ぎるんじゃなくて?」

コブラ「いいやぁレディ。こう考えると辻褄が合うのさ。今までの道中の、出来過ぎてるくらいの多難ぶりのな」


コブラ「この不死の使命ってのは、俺たちが思っている以上に性悪かもしれないぜ」





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