【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン
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511:名無しNIPPER[saga]
2018/10/26(金) 19:09:28.90 ID:wKd5bV410

コブラ「なんだかまた妙な事になってきちまったなぁ〜」

レディ「殺されるよりはいいじゃない。本当に心配したのよ?」


二人の海賊は、竜狩りオーンスタインと名乗る神に導かれ、大広間の二階へと移り、豪奢に整然とした木製の大扉の前まで案内された。
扉は両開きであり、左右どちらにもドアノッカーが設けられている。
二階は大広間の全辺を囲うように造られており、よって大広間の隅にいるビアトリスとジークマイヤーの騒ぐ声も小さいながら丸聞こえであるが、コブラとレディは大声を出すことも、不死達に声をかける事も、オーンスタインによって禁じられていた。不死達には資格が与えられなかったが、二人の海賊には審判さえ困難であったが故に、むしろ謁見が許されたのだ。
王の封印が無ければ、今頃生きてはいまい。そうコブラは察していた。


コブラ「なぁ竜狩りさんよ。この扉の先には誰がいるんだ?」

オーンスタイン「貴公の会うべきお方だ」

コブラ「あーあ、なんてつまらないお答えなんでしょ!お情けで1点!」

レディ「何点満点で?」

コブラ「5点さ。満点とったら福引きをプレゼント」

オーンスタイン「仲間の首を刎ねるぞ」

コブラ「わかったわかった、わかったよ…」


オーンスタインの悪巫山戯を許さぬ言葉に負け、コブラはドアノッカーを掴み、鳴らした。


コン コン コン コン


四度のノックは二人の海賊の気を一気に引き締め、いわゆる“仕事用”へと切り替えさせた。
不死の使命とやらのためにこの地に連れてこられた身にとっては、門の奥にいる者はいわゆる依頼人であり、報酬を支払う者である。
仕事を始める前から、既に死ぬ思いを何度もしたとあっては、報酬にもそれなりの色が欲しいところなのだ。


ギッ…



「入れ」の一言も無く扉は開き、室内の明るさが二人を照らす。
二人は部屋へと進み入り、後光に照らされるその者を見た。



「よく参りました。試練を超えた英雄よ」



太陽の光に照らされた女神は巨きく、薄く白いシルクのような天衣を纏い、謁見者に対面する形で寝台に横たわっていた。
枕の上に組まれた両の手はコブラにモナリザを想起させ、女神の豊満な肢体と胸、温もりある美しい顔は、かつてコブラの愛した女達の姿を、コブラの瞳に映した。
だが面に出さず放心しているコブラに、レディは正直カチンときた。怒りはしないが。



「さぁ、私の側に」

コブラ「へへ……こういう展開、久々だとグッとくるね」


巨大な女神は手を差し伸べ、コブラを誘う。
久しくなかった正々堂々の誘惑にコブラは容易く乗り、女神の枕元に跪くと、差し伸べられた手を取り、一度口づけをした。



「私の名はグウィネヴィア。大王グウィンの娘、太陽の光の王女です」


コブラ「俺はコブラだ。相棒のレディと一緒に、宇宙で海賊をやってる」


グウィネヴィア「コブラ、私は父が隠れてよりのち、貴方を待っておりました」




グウィネヴィア「貴方に、使命を授けましょう」







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