307:名無しNIPPER[saga]
2017/11/29(水) 19:05:57.35 ID:Rmrhqz4a0
ビアトリス「大丈夫か!?」
コブラ「大丈夫じゃないよまったく…あんたはどうだ?」
ジークマイヤー「む、無理だ…もう動けん…エストも空だ…」
ジークマイヤー「貴公は…?」
コブラ「そうだな、ほうれん草があればすぐにでもアイツを倒せるんだがね。掴まれ」サッ
ジークマイヤー「ハハ…またわけの分からんことを…」ヨロッ
力無く笑ったジークマイヤーは、コブラに肩を貸されてよろめきながらも立ち上がる。
レディはビアトリスを再び担ぐ。
レディ「コブラ、彼をお願い。私は彼女と一緒に巨人を食い止めるわ」
コブラ「分かった。なんならそのまま倒してもらっても構わないぜ」
レディ「それは貴方に譲るわ。来たわよ」
ズーーン!
石畳に足を減り込ませ、巨像は一行の前に立った。
コブラはジークマイヤーを壁際に休ませるため、巨像から離れる。
それを追撃しようと巨像が身構えると…
ボボン!
巨像の頭部に魔力の爆発が生じた。巨像は破壊目標をレディとビアトリスに切り替え、即座に反撃する。
ブオォン!!
レディ「………」サッ
バフォーッ!!
レディ「………」バッ!
矢継ぎ早に繰り出される鉄塊の連撃を、レディは大きく余裕を持って回避する。
振り下ろしにはバックステップ。横降りには跳躍で対応した。
だが巨像には近付かず、一定の距離を保った。
レディ「だんだん慣れてきたわ。そっちはどう?」
ビアトリス「良い感じだよ。おかげさまで」シュイーン!
ボン! バシィーン! ボォン!
攻撃の役割はビアトリスが担っているため、レディが攻勢に回る必要は無い。
ビアトリスは回避をせずして好きなだけ魔法を巨像に叩き込めるため、彼女の攻撃は全て巨像の頭部に集中する。
二人は確かな手応えを感じていた。巨像の頭部からはカケラの一つも落ちてはこないが。
レディ「良い感じだけれど。効いてるのかしらね」ササッ
ビアトリス「そのはずだ。そうでなくては困る」シュイーン!
ボボン!
ビアトリス「あっ…」
レディ「?」
ビアトリス「ここまでだね…魔法を使い切った」
レディ「あら…」
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