【スペース・コブラ】古い王の地、ロードラン
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30:名無しNIPPER[saga]
2016/09/15(木) 21:06:06.30 ID:KpK00xl90




パチパチ……



コブラ(不思議な炎だ……当たっているだけで心身の疲労が消えていく…)

コブラ(燃え方もおかしい……ただの炎じゃないってことか)

コブラ(…まさか、あの時オレたちを飲み込んだ炎ってのも、もしかすると…)

ソラール「温かいだろう」

コブラ「ん? 」

ソラール「この火は良い……俺のような不死ですら、太陽のように包んでくれる」

コブラ「………」



コブラ「そうかい、アンタは不死だったのか」

ソラール「……その口振りでは、まるで貴公は不死ではないような言いようだが」

コブラ「そういうおたくこそ現地人には見えなかったぜ。手からプラズマ砲を撃つなんて、未来人にしか出来ないはずだからな」

コブラ「ま、そのアテも外れちまったよ」

ソラール「………さっきからなんの話をしているんだ?ぷらずまとはなんだ?ばーべきゅうとは?」

コブラ「あー…アンタにとっては、遠い未来の話さ」

コブラ「…いや、そもそもここが過去なのか、それともどっか別の次元なのかってのも、オレたちには分からんがね。推測は出来るが、確証には至らずってヤツさ」

ソラール「………そうか、貴公らも別の世界から来たのか」

コブラ「意外だなぁ。もっと驚くと思ってたが、案外話が通じるじゃないか」

ソラール「この地においてはさほど不思議でもない。このロードランには正しい時間などは存在しないからな」

コブラ「時間が存在しない?」

ソラール「ああ」


ソラール「この地の時間はすぐにズレていく。100年以上前の伝説が目の前に現れたかと思えば、見たこともない、貴公のような未来の者が姿を見せる事もある」


コブラ「………」


ソラール「なんといったら良いか……あらゆる時間や物事が、この地を中心に混然一体となってると言えば良いか……とにかく、俺と貴公が存在している世界が、いつまで繋がっているかも分からないんだ」


コブラ「ちょっと待ってくれ。じゃあ仮に俺達とアンタの世界が切れたら、俺達は元の世界に帰れるって事か?」

ソラール「帰れる。帰れはするが、そこは貴公が望む世界ではないだろうな」

コブラ「なに?」


ソラール「鴉に落とされた場所に、騎士が一人座っているだろう」

ソラール「彼は不死の使命を果たして自由になると言っていたが、飛竜や骸、仮面を被った恐ろしい闇霊などに阻まれて、希望を失ってしまった」

ソラール「だからなんだろうが、彼は使命を果たす事より、このロードランから抜け出す術を探し続けた」

ソラール「俺も力を貸した。助けになりたくてな」

ソラール「だが……」




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