252:名無しNIPPER[saga]
2017/04/28(金) 09:25:57.43 ID:sOoFyV980
コブラ「で、その石っころはなんなんだ?剣に化けでもしたら森深くの岩に刺しに行ってやるぜ」
戦士「分からねえ。火守女の死体から転がってきたんだが、なんかの生き物みたいだ。気味悪いぜこれ」
レディ「ちょっと見せてくれないかしら?」
レディの提案に戦士は従い、石をレディに投げ渡した。
石の視線は変わらず、古城を指している。
レディ「うーん………見たところ目玉以外に異常はなさそうね。感触は滑らかだわ」
コブラ「……いや、確かにこいつはかなり気味の悪い代物だ」
レディ「えっ?」
戦士「もう何か分かったのか?」
コブラ「ソラール」
ソラール「なんだ?」
コブラ「火守女から視力を奪う方法、知ってるかい?」
ソラール「すまないが俺は詳しいやり方は知らない。白教には深く関わらんようにしているんでな」
ラレンティウス「待て、俺は聞いた覚えがある」
グリッグス「君がか?篝火は白教の範疇では…」
ラレンティウス「篝火は炎の中でも特別だ。炎を探求する俺たちにとっても篝火は神聖であり、探求すべき神秘のひとつなんだ」
ラレンティウス「聞いた話では、火守女の目を潰すには『蝋』を使うらしい。火守女の身体に宿る無数の人間性を、蝋を通して燃やし、守り、また取り込む為と言われている」
ラレンティウス「だが呪術王のザラマンが言うには、火守女に良くないもの見せないためとも……」
ラレンティウス「………」
ラレンティウス「………まさか…」
コブラ「そのまさかさ。この石は石なんかじゃなく、蝋で出来ている。この中に埋まっている目玉は火守女のものだろう」
コブラ「そして、これでどうやって目を潰したかも分かったな」
ソラール「…目に溶けた蝋を流し込み、眼球を包んだところで冷やし、固める…」
戦士「やめろよ…胸糞が悪くなる…」
ラレンティウス「………」
コブラ「だが問題はここからだ。こいつの視線から考えても、目玉に関わる『何か』は向こうの古城にある」
コブラ「そして、二つの鐘が鳴らされた後に、火守女が何者かに殺される事によって、コイツは現れた」
コブラ「そうすると、この目ん玉についてちょっとした疑問が生まれる」
コブラ「不死の使命に関わるものか」
コブラ「それとも罠か、だ」
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