京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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65:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/08/27(土) 19:39:52.90 ID:k4AKpYPM0
 ぽつ…ぽつ…………


「あ」

 頬に、空から落ちた水滴が掠ったかと思うと、指数関数的に勢いを増した雨がざーざーと音を立てて振ってきた。

 俺は慌てて肩にかけたカバンを開き、中の折り畳み傘を出そうとする。しかし………


「あ、あれ?」

 傘が見当たらない。

 そういえば、と学校を出た時のことを思い出す。

 終業になって、カバンから持ってきた牌譜を咲のところに慌てているふりをして持って行った。

 あの時に、机の上に置きっぱなしにしてしまったかもしれない。


「嘘だろ………」


 降り注ぐ雨を全身で浴びながら、俺は空を情けない目で見上げる。


「部活サボった罰か………な」


 今更学校に戻って傘を回収する気にもならず、俺はカバンの中身の紙類が濡れないように両腕で抱えて、道を急いだ。

 が、雨は容赦なく勢いを増していった。

 乾燥した冬とは思えない量の豪雨が降り注ぎ、俺はおろか、抱えていたカバンの中までずぶ濡れになった。

 潤った山の空気というのはこういう時裏目になる。


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