京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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620:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2018/03/30(金) 00:00:28.92 ID:6bgW5khK0
(つまり最低でも9pが矢木の手に最低1枚。下手すると3枚握られていることになる………。
 こりゃ待ち変えないといけないかな)


 次の俺のツモ。
 まだ生きている字牌辺りを引けることを期待しながら山から牌を持ってくる。

 が、引いて来た牌は中張牌だった。


(さすがにこれは出てこないだろ………)


 待ちとしても出上りは期待できない牌だったので、そのまま切ろうとしたが………


(いや、まてよ?)


 ツモった牌を見つめ、頭を回転させる。


(今矢木たちは、俺の手牌を覗いてその待ちを確認しようとしている。
 そしてその待ちを伝える役は後ろの店主…………なら………)


 ある考えを思いつき、ツモ切ろうとしたその牌を手牌に入れ、9pを切り出した。
 そしてその際牌を隠す指をずらし、ツモってきた牌の下4分の1くらいを、わざと見えるようにした。

 俺はそのまま何食わぬ顔で対局を続けるが、矢木はその後自分のツモの時視線を少しずらした後、口元に薄い笑みを浮かべた。
 恐らく店主からのメッセージで、俺の待ちが分かったのだろう。

 ツモって来た俺に対する危険牌である發をツモ切り、番を回した。
 その流れを俺は努めて無表情のまま見ていたが、心の中では勝利を確信していた。



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