京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
1- 20
580:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2017/10/14(土) 00:14:51.55 ID:+BIn1vWU0
「んー………」


 竜崎の手牌は、リーチなしで俺から5200以上を奪えるようにするためか筒子の染め手気配だ。


(頼む………!)


 竜崎が持っていそうで、俺が最後の悪あがきを行える牌は、1つしかない。

 それを出してくれなかった瞬間、俺の指が最低2本切り落とされることになる。


「ん………」


 ややあって、竜崎が切ったのは9p。

 8pのカンを見て、壁が出来た9pを切ったのだろう。


「ッ………カン!」


 吠えるように声をだし、手牌の9pを3枚倒す。


「はぁっ…………はぁ……!」


 9pが出てくれたことで、張りつめていた息を思い切り吐き出す。

 暖房は幾分か効いているとは言え、12月にかく量とは思えない大量の汗が、滝のように額や背を流れる。

 しかし、本当の綱渡りはここからだ。


京太郎手牌
234m6667s  カン:8888p 9999p


 再び3面張の嶺上ツモ。

 ここで上がり牌を引けなければ、次巡が来る前に矢木が竜崎に差し込み、俺の指がまずは2本飛ばされる。


(頼む………咲……!)


 今にも折れそうになる心を、咲の姿を思い浮かべることで辛うじて奮い立たせる。

 矢木が同じようにして目の前に置いた牌に、ガタガタと震えて止まない腕を伸ばす。

 持ってきたその牌は…………


「へへっ…………」
「おい、どうしたよ?」
「早くしろよ。こっちゃもう少しで上がれそ――――」


「カン」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
660Res/374.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice