京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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553:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2017/07/21(金) 00:26:29.23 ID:mgeuBvXV0
「おい親父、邪魔するぜ」

「あん……まだ店は開いていな…? りゅ、竜崎の坊ちゃん!? こ、こりゃどうも……!」


 竜崎が声をかけると、店主は仰天して姿勢を正した。


「前に黒崎宛に来た荷物、今持ってこれるか?」

「は、はい! 持ってきます!」


 店主が店の奥に入り、ドタドタとせわしなく荷物をひっくり返す音が聞こえる。

 このあたりから、俺は嫌な予感が強くなるのが分かった。どうせ、ロクなものは来ない。

 1分とせずに、息を切らした店主が段ボール箱を抱えて来た。

 カウンター席に取り出されたその中身を見て、俺は眉をひそめた。


(裁断機………? …………!)


 ぐら、と視界が揺れる。

 最初それを見た時は、職員室なんかにある大量の紙束を切るための裁断機かと思った。

 しかし、その刃が行き着く先にあったものを見て驚愕する。

 手形と、指を通す穴。そしてその穴を出たすぐのところに、丁度刃が降りるようになっている。

 直感的に理解した。これは、指を切り落とすための裁断機だ。


「うちの伯父さんの伝手でなぁ。帝愛グループじゃ、これで借金を踏み倒す奴の指を切り落とすらしいぜ?
 前にグループ会長に1億賭けて挑んで負けた奴の指4本切り落としたって話だ」


 デカい鼻をひくひくと興奮気味に動かしながら、黒崎が何回か試しにガシャガシャと裁断機の刃を下ろす。



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