京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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532:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2017/06/04(日) 21:55:01.78 ID:4Mrjp4U70
「泣き叫ぼうが許しゃしねー。
 『ごめんなさい、僕たちはイカサマをし続けてきました』って、部員のお前が週刊誌辺りに言えば考えてやるがな」

「…………!」

「そっちの伝手はいくらでもあんでな。きっといい記事になるぜぇ?
 現役の部員が、自分たちの功績を全部イカサマによるものだったって内部から告発したらよぉ?」

「そんなことっ…………!」


 もしそんなことになったら、冗談では済まない。

 赤の他人が周りで囃し立てるのならともかく、身内が自分たちはイカサマをしたと宣言したら、どんな取り返しのつかないことになるかわからない。

 公式戦の映像があれば、咲たちがイカサマをしていないのは明白だ。でも、間違いなくひと悶着は起こる。

 少なくとも、咲たちが今まで通りに麻雀を打つことは難しくなる。

 麻雀部が出場を辞退する羽目になったり、部長はプロへの内定を取り消されるかもしれない。

 現にインハイ本選でイカサマのバレた矢木は、無期限の公式戦出場資格剝奪処分を受けている。


「おらっ!」

「げほっ!?」


 もしそんなことになったらという恐ろしい未来について気を取られ過ぎ、矢木の蹴りを防げない。

 わき腹に爪先がもう一度めり込んだ痛みに悶絶する。


「〜〜〜〜〜〜っ!」

「ほらほら、どうしたぁ!? なんか言ってみろよ、イカサマ野郎!」

「だ、れが、イカサマだ………! てめぇが、その最たるもんだろうが………」


 矢木は舌打ちを一つすると、もう一度拳を振り上げた。


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