京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
1- 20
267:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/09/20(火) 00:00:02.86 ID:yliB1Glh0
「……………はっ」


 一番先に我に返ったのは部長だった。

 慌てて表情を引き締め、赤木さんに向かい合う。


「は、初めまして赤木さん。清澄高校麻雀部主将の、竹井久と申します。このたびは―――」

「ああ、片っ苦しいのは嫌いなんだ。構わねぇよ別に。
 ただ俺がお前らの麻雀を後ろから眺めるのを許してくれりゃそれでいい。タバコも吸わせてくれればいうことなしなんだがな」
 

 ククク………と、喉の奥で笑う赤木さんに、部長はどう接したらいいかわからないようだった。


「え、えっと、構内は全面禁煙なので、ご見学は構わないのですが煙草はちょっと………」

「ま、そらそうだわな(´・ω・`)」


 赤木さんはすこししょんぼりした表情を浮かべた。


「えっと、それじゃあ須賀君を卓に加えて………1年組で打ってみる?」

「わかりました。あ、じゃあ赤木さんにお茶とか………」

「阿呆、そのくらいわしたちでやるわ。お前はしばらく働かんでええ」

「は、はい………」


 雑用根性丸出しで俺がお客にお茶を出そうとすると、染谷先輩に叱られてしまった。

 席を入れ替えて、先輩たちは赤木さんの分の椅子を用意する。

 赤木さんは用意された椅子を動かして、俺の後ろに移動した。


「ま、難しいかもしれねぇが、いつもどおりに打ってくれや」

「はぁ………」


 正直後ろで妖怪に見られている気分なので、ものすごく落ち着かない。

 でも準備はすぐに済み、東一局が始まろうとしていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
660Res/374.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice