京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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181:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/09/04(日) 20:38:10.85 ID:9PCR24Zc0
 恥ずかしいやらなんやらで、俺はおじさんの方に正座して向き直る。


「え、えっと、俺、須賀京太郎って言います。おじさんは………?」

「俺か? 俺は赤木…………赤木しげるだ」


 赤木さん。そう名乗ったおじさんは、部屋の隅に置いてあった座布団を俺によこした。


「あ、ありがとうございます」


 お礼を言って、座布団の上に座る。

 畳の濃い香りが漂う部屋に、赤木さんの煙草の臭いが強くなっていく。


「ああ、煙草は苦手だったかい。だが悪いな、これが今ある最後の一本だから、吸い切らしてくれ」

「は、はい」


 別に煙草はどうでもよかったのだが、威圧感に似つかわしくない赤木さんの気づかいに緊張してしまう。


「くくく………取って食おうってわけじゃねぇ、そう固くなるな」

「は、はい………」


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