京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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159:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/09/01(木) 00:45:53.09 ID:MFyxpBzt0
 久は窓の外を向いて、土砂降りで真っ暗になった空間を見つめた。


「私………部長失格ね」

「そ、そんなことはないです!」


 年長者に向かってはいつもの語尾を伴わず、敬語を使って話す優希が声を上げた。


「部長以外の人が私たちの部長になるなんて、考えられないです! 全国で会って来たどんな強い人たちよりも、部長以上に最高の部長なんていません!」

「ありがと。でも、須賀君にとってはそうじゃなかったと思う。考えてみれば、本当に麻雀を知らないのにうちの部に来てくれたのは須賀君だけ。なのに私は………、そんな素人の彼を指導することをしなかった。本当なら、先輩としてそんな彼を真っ先に指導しなきゃならなかったのに。
 自分がこの部に居られるのは実質1年しかないからって、試合に出れる面子のことしか考えていなかった。
 しかも……インハイ後も、内定がもらえたからって有頂天になってた。
 自分がまだ主役で麻雀を続けられるんだって思ったら、それでいっぱいになっちゃって………。
 それまでずっと後回しにしていた須賀君を鍛えることすら、都合よく忘れてた…………私…………」


「この4カ月………まだ1年の彼と、引退した私の4か月じゃ、比べ物にならないのに…………
 須賀君に………どうやって謝ればいいんだろう…………」



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