京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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158:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/09/01(木) 00:43:12.16 ID:MFyxpBzt0
「うん。私もびっくりしてね、須賀君は慌てて笑ってごまかしたんだけど、私は言いたいことがあるなら言ってって言ったの。そしたら須賀君は、部長でまだまだ弱いとか、冗談でもたちが悪いって言ったのよ。私は自分のことを、そんな絶対的に強いとは言えないし、自分より強い人も知っているから、だから私は自分のことをまだまだだなって思ってるって答えたの。
 そしたら…………」


 京太郎に怒鳴られた時の恐怖を思い起こして、久の手足が小さく竦む。


「須賀君が、嘘つくなよって、ものすごい形相で怒鳴ってきたの。
 そんなに強いくせに自分を貶めるようなことを言って、何が面白いんだよ、あんたで弱いなら俺は―――って、
 そこで言葉切ってたけど、多分、あんたで弱いならそれより弱い俺は何なんだよって、言いたかったんだと思う………」

 5人は、京太郎のその言葉に考え入った。


「もし―――さ、私たちが、私たちなんかじゃ及びもつかない人たちの雑用を毎日押し付けられて、その状況でさらに、その人たちが自分のことを弱い弱いってこき下ろしてるのを聞いたら、どう思うかな………。
 私だったら、やっぱり自分がみじめでたまらなくなっちゃうと思うな………」


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