京太郎「俺はもう逃げない」 赤木「見失うなよ、自分を」
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156:スレ主 ◆EvBfxcIQ32[saga]
2016/09/01(木) 00:40:18.96 ID:MFyxpBzt0
「で、でも、いぬ………じゃなくて、京太郎はそんな不満そうにはしてないじぇ! 確かに任せ過ぎだけど、これからは京太郎も混ぜてやればいいじぇ!」


 優希が沈んだ空気を取り払おうとして、余計に明るい声で言う。だが、


「不満は………ずっと溜まってたんだと思うわよ」

「え?」


 黙り込んでいた久が、壁に背を預けながら言う。


「あのさ………たとえ話で悪いけど、そうね………。仮にみんなが何かの科目で、毎週テストをやるとするね。それでみんなは、せいぜい頑張っても60何点かしか取れないの」

「私は80点以下はとったことないですけど………」

「むきーっ! のどちゃんひどいじぇ! 私なんていっつも20かそこらなのにー!」

「はいはい、今はそこが問題じゃないぞ」


 どこかずれた発言をする二人を、まこが抑える。


「うん。それでね、隣の………ううん、クラスの前後左右の席の人が、全員毎回90点以上をとっているとするの」

「やなかんじだじぇ」

「うん。それでね、その人たちが自分を囲んで毎回これ見よがしにいうのよ。ああ、また90点だった。
 100点じゃないなんて、自分は頭が悪いなぁ。100点じゃないとか恥ずかしい。90点くらい取れて当たり前だよね、とか」


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