ハルヒ「何であんたが幼馴染みなのよ!」キョン「こっちだってお断りだ」
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174:名無しNIPPER[saga]
2017/05/03(水) 23:38:49.20 ID:pS49qFoSO

「……まぁいい。それで、お前らはハルヒをどうするつもりなんだ」

「この世界が神の不興を買って、あっさりと破壊されて、作り直されるのを防ごうと言うわけです。僕はこの世界にそれなりの愛着を抱いているのでね」

「ハルヒに直接そう頼んでみたらどうだ。あいつらならこういう話大好きだし食いつくぞ」

「そう主張する者も存在します。それ以上の刺激を与えようとする強硬派も。ですが、大勢は軽々しく手を出すべきではないという意見でしめられています」


「彼女はまだ自分の力に気がついていない。ならばそのまま気がつかないまま生涯を平穏に過ごしてもらおう……ということです」

「触らぬ神になんとやら……か」

「その通りです」

「夢を見続けているのはお前らの方なんじゃないか?」

「そうかもしれません。我々は今もっとも危惧すべき事態を回避するためにいるのですよ」

「なら試しに、超能力の一つでも見せてくれ。そうすればお前の話を信じてやる」

「僕達の能力は限定的でして幾つかの条件が揃って、始めて能力が使えるんです。最初申し上げた通り、そのうちお見せすることもあるでしょう」

「……」

「長々とお話しして申し訳ありません。昼休みも終わってしまいますね」

話は終わったと、古泉は立ち上がり離れていく

「……そうそう。一番の謎は貴方です」

その足取りを止め、古泉はこちらに声をかけてくる


「失礼ながら貴方の事は調べさせてもらいましたが……保証します。貴方は普通の人間です」

「……それがどうしたって言うんだ」


「彼女がもっとも嫌っているであろう普遍的存在にも関わらず貴方がもっとも彼女に親しいのです。これが何を意味するかわかりますか?」

「さっぱりだ。もっと解りやすく話を進めてくれ」

「すみません。つまり、貴方は世界の中心とも言える涼宮さんの隣というとても重要な立ち位置にいるということです」

「だからそれがどうしたと言うんだ。まどろっこしい」

「一番に危険が迫るとしたら……貴方だということです」

古泉は物騒なことをなんとも爽やかな笑顔で言ってくれた

なんて殴りたくなる笑顔だ

そのまま歩き去る古泉を見とどけた後、俺は……空を仰ぐのだった

なぁハルヒ……お前の思っているほど世界ってのは退屈じゃないのかもしれないぞ



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