486: ◆A.DGm5tRfU[saga]
2018/06/21(木) 21:51:53.05 ID:LAlp/wM/0
兄「バーカ、相手の文字通り最後の一撃なんだ。コッチも全力でやらねぇと殺されるっての」チョンチョンッ
そう言って剣士は自身の右肩を指差す。
そこは血で真っ赤に染まっていた。
百万の刃でも、鎧武者の斬撃を完全にはかき消し切れていなかったのだ。
魔術師「OH……チョー痛そー……後で完璧に治してあげるヨ」
兄「いや、血ぃ止めるだけでいいや。こういうのは戒めとして残しとかねぇと。このパーカーはもう着れねぇな」ヌギヌギ
剣士が、着ていた灰色のパーカーを脱ぐと、そこには身体中傷だらけの姿が現れた。
全て、強敵と戦い受けた傷だ。
その気になれば魔術師がいつでも綺麗サッパリ治す事ができるが、あえて痕を残すのは傷を負った自分の弱さをいつでも確認する為だろうか。
兄「さてと、鎧武者さんの刀と……お、魔石GET。ボス級でしかもバグ持ちの魔石なんてツイてるなー」
魔術師「きっとカレーも満足したんダヨ。で、それどうするノ?売るの?」
兄「まさか。この刀にそのまま魔石ぶち込んで強化してやろうぜ。持ち主のなんだから相性抜群だろ」
魔術師「はぁ……加工代でこのダンジョンの稼ぎ殆ど持ってかれそうだネ」
兄「それでも土産の茶菓子代と寿司代くらいは残るだろ。ほら、行こうぜ」
魔術師「ワーイ!スーシ!スーシッ!!」
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