男「はぁ?ダンジョンに行ってこいって?」
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333: ◆A.DGm5tRfU[saga]
2016/11/13(日) 15:12:19.39 ID:cgoAXrnv0
…………


テンプレ「火!風!2種複合『ヒートブレス』!」ゴォォオオッ!!

テンプレの掌からドライヤーを至近距離で当てたくらいの熱風が、5mほど先まで吹き荒れる。

審査員1「テンプレくんは掌に魔力を溜めて放出するタイプですね。このタイプは射程が短いですが出が速い」
審査員2「滑らかな術式ですねぇ。発動までの無駄が少ない」

テンプレ「水!地!ドレイン!!2種特異複合『クラップ』!」ドゴォオッ!!

テンプレが掌を地面に当てると、数m先の地面の水分が急激に枯渇し、直径5mほど地面が陥没した。

審査員1「彼の特性が出ましたね。様々な属性を吸収する力、中々珍しい特性です」

審査員3「様々な属性をなんなく組み合わせられる……大した技術ですよ」

テンプレ「地!水!風!ドレイン!!特異3種複合……」グググッ……

テンプレ「『デッドスペース』」


テンプレが掌を前にかざすと、直径3mほどの魔力の球体が現れる。
その球体の中は全ての空気が取り除かれ、完全な真空状態を作り出していた。

審査員1「これは凄い!実質4種複合の魔法……今すぐプロに転向しても通用しますよ彼は」

審査員2「単純にダンジョン活動だけでなく、完全な真空状態は様々なジャンルで研究に活用されますからね。いや大したものだ」

テンプレの魔法実演は、様々な観点から審査員に高評価を得ていた。
魔法の活用法とはダンジョンでの魔物との戦闘だけではない。未だ科学で簡単には再現出来ない事象を作り出すことで、技術の進歩に貢献する役割もあるのだ。

テンプレ「ふぅ……最終的には無重力状態を作り出すのが目標だけど、今はこれが限界かな。
ちょっと大人気なく本気出しちゃったけど、これで今日はあの子と……ん?」


自身の持てる全ての魔法を発揮し、勝利を確信したテンプレはふと魔少女の方を見る。



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