84: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/09/28(水) 06:53:06.63 ID:NBdSDHsho
「フヒッ、フフフ!」
グラーフ「……」
「自分軍事の、その中でも西洋の軍事史を極めんと試みている者なのでござるが、やはり人間の感情に着目し得ない歴史というのは学問的観点から考えても」
海兵「はい時間でーす」
「ぐぐぐぐぐう!? よ、要するにですなぐら、ぐら、グラーフ・ツェッペリン殿はドイツ海軍を多く沈めたイギリス艦、その艦娘について」
海兵「だから時間だ……ですよ〜!!」
グラーフ「構わない。聞かせてくれ」
海兵「……」
「は、はひぃ! イギリス艦娘について憎いと思わないのでござろうか!」
グラーフ「かつては恐るべき敵でも今は味方だから頼もしく好ましい、などという分かりやすい答えが私は嫌いだ」
グラーフ「私はあいつらが憎いし嫌いだ。だが、命令があればその気持ちも忘れる」
グラーフ「そして全部が憎くて嫌いなわけでもない。好きなところもある。何故ならば今の我々は同じ人間であり、今の私には昔は見えなかったものも見えるからだ」
グラーフ「何もかも許したわけではないが、何もかも許さないわけでもない」
グラーフ「玉虫色だが、一つの真実だと思う。どちらかと言えば嫌いだが、ただ昔の因縁で問題を起こす、なんて気は私個人としては無い」
グラーフ「こんな感じだ」
「率直なご意見、ありがとうございます。仰るとおり、それもまた、真実なのでしょう。直接聞けて良かった」ウンウン
海兵「キャラが、変わった……?」
グラーフ「一つ覚えておけ。イギリスだけは絶対に信用するな。これは歴史の真実だ」
「ああ、今も信じてませんからそこは大丈夫です。今日はありがとうございました」
グラーフ「ああ。素晴らしい心構えだ。機会があればまた、いずれどこかで」
「はい。失礼します」
海兵「つ、次の人〜」
225Res/193.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20