49: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/08/21(日) 23:21:10.53 ID:FjdBR6vJo
夜 赤レンガ エントランス
軍令部総長「本部長殿、帰りの車をご一緒しても」
艦政本部長「は、はぁ……?」
夜 国道 車内
軍令部総長「将官会議も落ちたものですな。既定路線は覆せない」
艦政本部長「……よ、よろしいのですか」
軍令部総長「私も所属は、一応元帥派ということになっているのでしょうね」
艦政本部長「ち、違うのですか」
軍令部総長「否定はしません。ですが軍令部としては、戦闘艦を必要数確保できればそれで良いと考えます」
艦政本部長「……」
軍令部総長「凍結された霊装魂計画と違い、自律戦闘機動艦計画は無期限延期になっただけだ」
艦政本部長「な、何が言いたいので」
軍令部総長「我々はナノマシン体に興味がある」
艦政本部長「……」
軍令部総長「いずれ大本営が必要と判断し、計画が再度軌道に乗る可能性」
艦政本部長「ほ、本当ですか!?」
軍令部総長「……が、あるかどうかは断言しかねますが」ニッコリ
艦政本部長「あっ」
軍令部総長「貴方はやはり興味がおありのようだ」
艦政本部長「……」
軍令部総長「比屋定氏を殺してまで自律機動戦闘艦計画を推進しようとした、貴方には」
艦政本部長「ひ、比屋定さんは関係無いです!!」
軍令部総長「まぁ言いたくないのであれば構いませんよ」
艦政本部長「ほ、本当にアレは……」
軍令部総長「エリート派閥である元帥派、海軍省と軍令部の中堅佐官が多く属する八雲派、そして艦娘会に関係する者」
艦政本部長「は、はぁ」
軍令部総長「多くの利害権益が絡みあい誰もが身動ぎさえ出来ずに居る」
艦政本部長「ひ、人の組織ですから」
軍令部総長「おっしゃる通りです。だからこそ、人の組織故に変わる可能性がある」
軍令部総長「武力をもって積極的に変えるわけではありません。恐らく必要すら無いでしょう」
軍令部総長「時局は移り行く。平和の次には争乱の時代が訪れるように」
軍令部総長「来るべきその時には、是非手を携え、共に新たな道を進みましょう」
225Res/193.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20