184: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/11/29(火) 20:30:31.46 ID:6UrSFTGKo
八雲「……」
「隊長!」
「隊長、比屋定さんはどうして自殺なんか」
「総長は何と?」
外へ出ると霊装部隊の仲間に取り囲まれた。
八雲「アンタたちの命、私に預けてくれるか」
「どうか、したんですか?」
八雲「あの人は誰かに殺された可能性がある」
「……そんな」
八雲「私はこの時代の軍人として、自分の命ごときはなんとも思わない。信じる秩序のためいつでも死ねる」
八雲「そんな自分を誇りにすら思っていた」
「私もです!」
「同じ心づもりです!!」
「……」
八雲「だが、秩序それ自体が歪んでいるのなら、正すのもまた己の役目と心得ている」
八雲「海軍の秩序が私の大切な仲間を貶めるのなら、私は、そんなものを護らない」
八雲「……綺麗事を言ったところで今からするのは私個人の憂さ晴らしだ。断じて天下国家の為じゃないよ」
「誰かを殺すんですか」
八雲「殺すもんか。私が殺すべきは一人しか居なかった。その人は、多分もう居ない」
「……」
八雲「真実を明らかにするため、まずは比屋定さんの遺品を確保する。頼む、手伝ってくれ」
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