166: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/11/29(火) 20:12:33.42 ID:6UrSFTGKo
比屋定「私が大切だからこんな風にしてくれるんじゃ無いの」
八雲「みんな大切だよ」
比屋定「気持ち悪い答えね」
八雲「私は今アンタを大切に出来てないかい。気持ち悪いって思わせちまうかな」
比屋定「……」
八雲「私自身はそうは思わないんだ」
自分のために、他人の気持ちなど関係なく主観で全肯定して受け入れる。
文字で読んでみれば独善極まりない。
そして私をどこまでも一人の比屋定海月として扱ってくれているのか。
頭の悪い彼女には、自分の感情と自分を取り巻く現実を擦り合わせ共生させるには、この方法しか無かったのだろう。
彼女は私を抱きしめない。安っぽい言葉とお世辞で慰めもしない。
ただ自分が知り感じた事実だけを述べる。
彼女が私に与えようとしているのは何だろう。救済? 友情?
……違う。彼女にとっての大切にするとは与えるのではなく自らを曝け出し一緒に居ようとすることなのだろう。
押し付けがましく与えるのではなく、堂々と叩き付ける。
余りに残酷じゃないか。
比屋定「分かってるんでしょう」
八雲「さっきからソレばっかだな」
比屋定「……」
客観視してワガママなのは私だろう。思い通りにならないからキレるロリ三十代。
八雲は向き合わせてくれ、とだけ言う。
残酷だ。
だって私は弱いのに。
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