164: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/11/29(火) 20:10:23.20 ID:6UrSFTGKo
左頬に良いのが入った。八雲が少し仰け反る。
比屋定「このっ! このぉっ!!」ガッ ポコ
八雲「………っ」
比屋定「えいっ! っ!」ポコポコ
八雲「……」
比屋定「……! ……っ!」
八雲「海月さん」
比屋定「最初っから……」
八雲「スッキリしたかい?」
比屋定「私の気持ちなんて分かってるんでしょ……馬鹿ゴリラ」ポロポロ
八雲「知ってることしか分からないよ」
比屋定「……うぅ」
八雲「卑下なんてしなくていい。アンタは立派な女だ」
比屋定「なんで怒らないのよ」
八雲「……」
彼女は多分私のことを分かっている。
私がいきなり感情を爆発させた意味不明な行動の意味も。
私の言葉は八雲でなく、大嫌いな私自身に向けられていた。
自分が自分をどう認識しているかを吐き出したに過ぎない。
八雲はずっと、私を優しく抱きしめるでもなく、呆れるでもなくひたすら見つめ続けている。
比屋定「全部全部、分かってるんでしょう」
八雲「……」
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