123: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/11/05(土) 04:41:53.91 ID:u1AXXBNco
爺「どうじゃ」ゴソゴソ
八雲「……久しぶりに耳掻きなんてしたよ。気持ち良いな」
爺「随分と忙しく動き回っとるみたいじゃの」
八雲「やることが多くて、寝てらんねーんだよ」
爺「良いもんじゃろう」
八雲「は?」
爺「目的があるというのは、放浪よりも遥かに素晴らしい。そうは思わんか」
八雲「……そうかもな」
爺「ひっひっひ。まぁ無理はするでないぞ」
八雲「殺しが目的だとしても素晴らしいかな」
爺「それは軍のことを言っておるのか?」
八雲「まぁ、多分な」
爺「殺したのは結果に過ぎん。自分自身と、何かを守るためにやったことだ」
八雲「人間にとって守るべきものなんて本当にあるのか」
爺「真理を求めたがるか。良いのう。若さが、良い」
八雲「こっちは真面目なんだよ」
爺「老人にはそれも又、な。自分以外と関わりたいと願うのなら、お前にもいつか生まれるさ」
八雲「……そんなもんかね」
爺「そんなものじゃ。ほれ、次は反対の耳」
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