119: ◆mZYQsYPte.[sage saga]
2016/11/05(土) 04:37:00.56 ID:u1AXXBNco
教師「八雲君、聞いたよ。祖父が随分と君のこと気に入ってたみたいでね」
八雲「おいセンコー。……あんな怖い爺さんだなんて聞いてないぞ」
教師「敢えて教えなかった」
八雲「試したのか」
教師「うん。あの程度でビビって喋れなくなるタマなら、軍人なんてならないほうが良い」
男はいつもとは違う、教師らしからぬ汚い言葉を平然と言い切った。素はガラが悪いのだろう。
八雲「……テメェ」
教師「軍は人の組織だ。中に入るのもまた人なり、だよ。今回、君なら大丈夫だと分かって僕も安心した」
八雲「面白いじゃねぇか。ちょっとは見直したぜ。学校のセンコーなんて下らない奴ばっかりだと思ってた」
教師「君に下らないものしか見えてなかったのと違うか?」
八雲「ケッ。お前、生意気なんだよ」
教師「さて、どうする。パイロットになるには、大学出てからのコースと、高校から――」
八雲「海軍の兵学校とやらへ行く」
教師「本気かい? パイロットは?」
八雲「色々調べたが、パイロットなんてやめだ。私は将軍になる。歴史を動かす女になるんだ」フフン
教師「海軍の場合は将軍じゃなくて提督なんだけど」
八雲「……細かいことをネチネチと。それでもあの爺さんの孫かよ!」
教師「まぁ分かった。僕も応援するから、頑張ろう。海軍女性士官てのは良い。ロマンがある」
八雲「またロマンかよ。今度は誰にとってのロマンだよ」
教師「僕だ!」
八雲「自分勝手な男ばっかだな、おい」
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